今週の読書57

江川卓さんと言えば、押しも押されぬ巨人の大エースとして野球界にその名を刻み、現役引退後は名解説者として長らく活躍されていました。

最近、メディア等で拝見しませんが、どうされているのでしょうね?

この書籍は、江川卓さんが野球選手として活躍している現役時代に、はじめは健康増進が目的で医者に勧められて飲み始めたワインの魅力にどんどん引き込まれ、この本を上梓するまでになった過程が記されています。

その過程とともに巡り合ったワインに関する話や、ワインの選び方から楽しみ方、ワインの基礎知識など、江川氏の名誉ソムリエとしての知識と情熱をひしひしと感じます。

またワインの小難しい話だけではなく、仲間とのワインを囲んでの大宴会での楽しい話や失敗談、ワインを求めての旅行など基礎知識なくとも楽しく読める、そういった書籍になっております。

私はビール、日本酒、焼酎、ウイスキーの類、ワイン、カクテル・・・とおいしいと思えばお酒のジャンルにかかわらず楽しみますが、基本的に安いものしか購入しません。(というか、お金をかける余裕がないからですが)

ただ、昔から(10代後半くらいからですかね)、書籍に掲載されているお酒のラベルとその評価を合わせて読むことが好きで、このお酒はいったいどのような味や香りなのだろうと想像(妄想?)することが好きでした。

そういう習慣があるため、たまたまお店に同じラベルを見つけたら「このお酒は確か〇△の地方で作られた、◇〇の原料で、大体販売価格はこのくらいだったな。そういえばビンテージ的には出来はどうだっけ・・・?」などと想像して、最近ではネットが発達していますから自分の知識が正しいか確認したりしております。

別に直接何かに役に立つような知識ではありませんが、そういうことが好きなんだからしょうがない。

まあ変わった人間だということです(あ、江川氏でなく私ですよ)。

手には入れられないけど、実際の味を想像して楽しむ、またそのラベルだけ見てもそれぞれ個性があってみているだけでも楽しい、そういう癖、習慣があるのです。

江川氏の書籍に出てくるワインはわたくしには手の届かない高価なものばかりですので、わたくしは一生飲むことはないのでしょうが、この本は読んでも楽しめますよ。