今週の読書62

僕はこの手のサスペンスものの本は最近読みませんが、家に転がっていたので手に取ってみました。
近年、少年犯罪が増加し、その犯罪の内容も年を追うごとに凶悪になっているように感じます。
若気の至りと言って済まされるレベルではありません。
こういう犯罪が凶悪化する背景には種々の要因があるでしょうが、一つには表現の自由の勝手な解釈やスマホの普及等によって、やって良いことと悪いことの境界が曖昧になっていることが分からない若者が増えているが主な原因としてあるのではないでしょうか。
そういうことを想起させる作品です。
育ち盛りの無垢な少年少女にスマホは要らない、そう思います。

ところで、著者の湊かなえさんは因島出身。
因島といえば東ちずるさんやポルノグラフィティなど、全国的に知られる有名人を輩出、もちろん湊さんもその一人。
人口の少ない瀬戸内の島からこれだけ有名な方が輩出されるというのは、何か特別な要因でもあるのでしょうか?
もしかしたら穏やかな瀬戸内の多島美が、豊かな才能を育むのかもしれません。