今週の読書98

リンカンといえば奴隷解放の父と呼ばれますが、この書籍を読みリンカン本人が語ったとされる発言を見るに、決して奴隷を白人と同列に見ていたわけではないことがわかります。
そういう意味でリンカンに対するイメージが少し変わりました。

ただ、イギリスから独立し、連合国としてまだまとまりを欠いていたアメリカ全体をまとめるために尽力し、南北戦争という大きな代償を払いながらも目的を達したという意味で優れた政治家と言えます。

先先代のオバマ大統領は折に触れ、重要な演説の際はリンカンの話を引き合いに出していました。
リンカンの時と同様、分断に揺れるアメリカを一つにする役割を自分自身も担っているのだという自覚からでしょう。
トランプの時代を経て今はジョーバイデン大統領の時代に。
間違いなく世界に大きく影響を与える大国と日本がいかに付き合い、共存していくことになるのか、気になるところです。