今週の読書100

911の衝撃的なテロが起こってから20年が経ちますが、本書は時間から2ヶ月後に創刊されています。
前半部分はいかにしてビンラディン達がテロを計画し、周到に準備を進め、あの凄惨な事故を起こしたのかが、映画さながらの克明な描写を持って時系列で書かれており、見る人によっては気分を害すかもしれません。
日本のような平和な国に住んでいると、こんなことが現実に起こるのか、夢幻の映画の中だけの話ではないのかと現実感を持ってみることができません。

あのテロから20年が経ち、アフガニスタンからアメリカ軍は去り、タリバン勢力は息を吹き返しました。
本のタイトル通り、まさに報復の連鎖です。
問題解決は困難だとしても、何か良い落とし所はないものか。
攻撃し合うだけでは解決にはならないことは確かです。