著者の森永卓郎氏は以前から、日本もアメリカ社会のように、数パーセントのエリートと残りは一般市民という、中流なき超階級社会になると指摘してきました。
決してエリートになることを否定しているわけではなく、たった数%に生き残るために命を懸けるよりも幸福な一般市民(筆者の言うBクラス)を目指そうというものです。
Bの下のCはできるだけ避けるよう勧めますが、詳細は本書をお読みになってください。
「B」といっても、いわゆるB級グルメなどの格下という意味のB級(マイナスイメージ)という意味ととるのではなく、Aにはできない幸せでもっと柔軟な生き方のできるBであると説きます。
さて、本当はAとBのどちらが幸せなんですかね?
大企業のCEOに上り詰めてもなおほかの企業のトップの給与を見て、まだもの足りない、と言った人がいるそうですから。
上を見ればきりがない、足るを知るのは大切ですが、足るを知ることは難しい。