コロナの影響で図書館は閉館し、外出による感染も気にして書店に行く気にもならず、そうはいっても宅配も業者さんの苦労を考えたらネット注文もできず、ということで、最近は昔読んだものを再読しております。
新聞か何かでも再読を進める記事を見た気がします。
作家の伊坂幸太郎さんの作品は「重力ピエロ」や「週末のフール」、「陽気なギャング」シリーズなど結構読んでいることに気が付きました。
「あるキング」はシェークスピアの「マクベス」をモチーフにある天才野球選手を主人公にした不思議な物語です。
伊坂幸太郎さんとしては実験的な作品だと感じています。
伊坂さんの小説は、暴力的な描写に特徴があるとどの作品でも感じます。
何か血の通わない、表現は非常に悪いですが、虫けらを何の感情もなしに殺す、あるいは痛めつける、みたいなそんな感じでしょうか?
もちろん暴力的な部分が、伊坂さんの小説で一番訴えかけたい部分ではないはずですが。
話の後半で、主人公の元彼女が主人公に対し「王様は、民衆の首をはねるのも救うのも、自由自在なんだよ。一般市民の病気を治すのだって片手でできる。」と言った言葉が、僕としては今回一番心に残りました。
コロナウイルスを治す救世主みたいなものがいてくれればと願います。
今の政権では、そんなこととてもできそうになさそうですが。