神経は大切

院長です。

相変わらず涼しい日が続き、過ごしやすいと感じる反面、異常気象かしらと不安にもなるこの頃です。
今日は歯の神経の大切さをお話いたします。

虫歯が深くなると、その原因のばい菌が歯の神経にまで到達し、神経を引っこ抜く治療が多くなされています。
しかしながら、神経を抜くと後から痛みが出たり、歯がもろくなってしまい治療も非常に無づかしくなることが多いです。
神経を取らないといけない状態の歯があることは確かですが、当院では症状が出ない限りは極力神経を取りません。
それにより、歯の強度を保ち、治療回数も減らすことができ、メリットの多い治療方法になるからです。
虫歯の進行状況によっては、初めから神経を取らざるを得ないことはあります。
まず、虫歯にならないのが一番の治療法なんですがね。

たまたまふらっと入った書店でこの書籍を見つけ、立ち読みしたところこのような一節が・・・
「虫歯になると、神経を抜くことがあります。けれども、神経はとても大事です。自分自身も10代の頃、神経をとったことがあります。身をもって体験しているからこそ言えることがあります。神経が死んでしまうほどの虫歯を放置してはいけません。神経が死んでしまっては、その歯は“活ける屍”といっても過言ではありません。」
本のタイトルはちょっと過激で、内容に関しては誇張しすぎているなと感じる部分もありますが、上に記載した著者の意見には賛成です。

虫歯にはならないように定期的にチェックすること。
虫歯になったら軽症で済ませること。
そして極力神経は取らないこと。
このことを常に患者さんにはお願いしたいです。