無呼吸症候群

院長です。

最近、やたらと車の事故のニュースが多く、それも甚大な被害のものばかりと感じます。
亡くなった方のことを考えると本当に心が痛みます。
加害者の方の中には、事故当時の心境を「よく覚えていない」とか「車の誤作動で・・・」とか答えている方が多いですが、本当にそうなのでしょうか?
本当にそうであれば、体調不良か認知症の問題があったかということも考えられますが、そういう人は車の運転は控えないといけないと思います。
僕のような40代の人間でも、ちょっと気を許せば大事故につながる自動車(二輪車も)。
毎日運転しますから、本当に注意せねば。
僕も含め、自動車の運転をされる方はお互い気を付けましょう。

そういった自動車事故を起こされる方の中には、最近話題になっている無呼吸症候群という病気の方がおられます。
睡眠時に呼吸が止まる回数が多く、そのため脳への酸素の供給不足となり、日中の集中力不足や眠気の原因だけでなく、心疾患や糖尿病など多くの疾患の原因ともなります。
無呼吸になる原因ですが、2つあるといわれています。
一つは空気を肺に送り込む通路である気管の入り口が狭くなっている状態です。
口蓋垂(いわゆる、のどちんこ) が大きくなってふさがるものや、肥満等のため首や喉のあたりに脂肪がつき気管を狭めてしまうもの、ベロの付け根が肥大化あるいは後ろに下がって気管の入り口を圧迫してしまうものなどです。
二つ目は脳から呼吸の指令が出なくなるものです。

まずはお医者さんのほうで何が原因で起こっているのか、症状はどの程度かよく調べてもらう必要があります。
そのうえでベロの付け根が寝ているときに重力で期間を狭めてしまう原因の方に関しては、CPAPという直接気管に酸素を送り込む装置を使用するか、マースピースを使用した治療法を選択します。
CPAPであれば気管に直接酸素を送り込むので、病気の数値が改善しやすいのですが、酸素を送り込むときの音が気になって眠ることができないといわれる方がおられます。
マースピースであれば比較的簡単に装着でき、CPAPのような音は当然しませんが、受け入れてもらえるかどうかは個人差があります。
お互いにメリット、デメリットがありますので、お医者さんとよく連携して説明させていただきます。
またマースピースはお医者さんでの診断があって初めて、歯科で保険のマースピースを作ることができます。
お医者さんとの連携になりますので、病院と歯科医院を往復することになりますがご理解ください。

お口から全身の健康へ。