―はなのすきなうしー
「フェルジナンドは,元気いっぱいの仲間の牛とはちがい,しずかに花のにおいをかいでいるのが好きな牛。ひょんなことからマドリードの闘牛場に出されることになりますが,花のにおいをかいでいて闘おうとしません。
闘牛場の牛といえば、体格が良くて暴れたら手のつけられない猛牛をイメージしますが、
お花の香りを嗅ぎながら牧草の上に寝そべるのが大好き、となったらイメージのギャップがあります。
でも、闘牛は人間が牛をわざと興奮させて見世物にしているもの。
当の本人(牛)たちだって、自分のペースでゆっくりと時間を過ごしたいと思っているはず。
力持ちでいざとなったら守ってくれる頼りになる、だけど普段はとってもおっとりしていて優しいひと(牛か?)。
かの国のリーダーもそういう人ならついて行きたいところですが、自国のメリットのことしか考えず、暴言ばかり吐くただの暴れ牛のようです。
こころ優しくて力持ちでマイペースな、そんなフェルジナンド君のお話です。
僕も大好きなお話です。
